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学会設立の趣旨・変遷

 

 糖尿病患者の増加により患者教育へのマンパワーの必要性が増大し、それとともに看護師や栄養士、薬剤師、検査技師らによる患者教育への期待が高まっています。これらの期待に十分答えるには、経験的に行われ、効果的とは言い難い現在の患者教育を質、量ともに向上させる必要があります。
 そのため本学会では、糖尿病教育の専門家として実践に応用できる研究を推進したいと考えています。学会は、糖尿病教育に関する研究者の発表の場、あるいは実践家の実践報告の場、また研究者や実践家の情報交換の場です。これまでの糖尿病教育の経験や理論を整理、統合し、糖尿病教育の向上に貢献することを目的としています。

 日本糖尿病教育・看護学会の設立は、1996年2月に「糖尿病療養指導士」認定制度の準備が進められつつあるなか、それに期待と不安を持つ有志が集まったことに始まります。当時、その有志ら(看護婦)は、この動きに対して声を上げようとしましたが、学会のような研究者組織がなかったため、関与も声を上げることも出きませんでした。そのことが、全国的な学会設立へと結びつきました。
 1996年10月に本学会が設立された後、学会設立のきっかけとなった「糖尿病療養指導士」認定制度は、結局日本糖尿病学会、日本病態栄養学会とこの日本糖尿病教育・看護学会の3学会が協同で立ち上げることになり、2001年3月には第1回認定試験が行なわれました。また、日本看護協会が主催する認定看護師制度に関しては、本学会申請の糖尿病看護分野が2000年に領域承認され、2001年4月から養成のための研修を開始しています。学会活動は毎年盛んになり、2007年の12回学術集会には、2500名を越える参加者があり、熱心に学術交流や、先駆的な現場実践の紹介が行われています。

 2008年の診療報酬改定では、「“糖尿病足病変”について、適切な体制を備えて、これを併発する糖尿病患者に対して重点的な指導・管理を行なった場合に評価を行なう。」ことが盛り込まれ、当学会員を中心とした、糖尿病ケアの実践を担う看護職の根拠に基づいたケアが評価されることになりました。

 2008年4月1日から、第4期の理事会体制となりました。